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防犯対策は大丈夫? 油断禁物!店舗・オフィスの防犯対策
昨今、飲食店などの営業時間の短縮をはじめ、企業ではテレワークの導入など感染症対策に応じた生活様式が推進されています。そのような状況において、店舗やオフィスの防犯についてはどうなのでしょうか?今後、店舗やオフィスも侵入窃盗のターゲットになる可能性が十分にあります。今回はその侵入窃盗の状況と対策について考えたいと思います。
警察庁の令和元年度の統計データ「侵入窃盗の発生場所認知件数」によると、店舗やオフィスの侵入窃盗被害は、一般住宅(一戸建住宅・共同住宅)と比較すると低い傾向にあります。しかし、昨今の情勢に乗じて、閉店中の店舗に侵入して金品を盗む「出店荒らし」や事務所・オフィスに侵入して金品を盗む「事務所荒らし」も少なくなく、警視庁ではこうした被害に遭わないために警鐘を鳴らしています。
警視庁「店舗を狙った侵入窃盗に注意」より
店舗の場合、まず店頭やインターネット等で定休日や営業時間が掲示されていることも多く、昨今の臨時休業や時短営業が把握されやすい状態といえます。お店が無人となる機会が増えていることも狙われやすい要因のひとつに挙げられます。また、開店中では客を装い、お店の出入り口や店内を物色したり、防犯設備の状況や金庫・レジの場所など下見もできてしまいます。侵入窃盗犯にとっては十分に時間をかけて対策を練ることができる環境といえます。
オフィスの場合、営業時間外になるとビル全体が無人になる所も多いのではないでしょうか。複数のテナントが入っているビルや人通りの少ない所に建っているビルなど、立地や周辺環境も注意が必要です。ほかにも、業者や従業員に扮して侵入し、ビル内の設備状況を下見されることも考えられます。また、金品だけでなく業務で利用するパソコンやOA機器が盗られるケースもあり、個人情報などプライバシーにかかわる重要資料が含まれる可能性もあります。オフィスにおいても店舗同様にしっかりとした防犯対策が大切といえるでしょう。
侵入手口としては、窓や出入り口(扉)が最も多いとされ、ガラスや鍵の破壊行為や内部不正行為(従業員による合鍵など)が挙げられます。また、小窓や勝手口などもきちんと施錠していないと侵入される可能性があるため注意が必要です。たとえ何も盗られなかったとしても、設備に対する損傷は業務上の損失につながります。狙われない、侵入を諦めさせる防犯対策が重要といえます。